Curve

主にプロトコルに制御され、所有されている流動性を備えたステーブルスワップ・プール

Curve AMOはプロトコルに流動性を提供し、ペッグを引き締めながら、FRAXとUSDCの担保を機能させます。Fraxは、独自の FRAX3CRV メタプールを展開しています。つまりFraxのデプロイヤーアドレスは、独自のCurve プールに対する管理者権限を所有しています。これにより、Curve AMOコントローラーはFXS所有者やさまざまな将来の機能向けに管理費を設定・収集することができます。当プロトコルは、無利益状態のUSDC担保または新しいFRAXを自身のCurveプールに異動させてさらに流動性を創出し、取引収益を獲得しながらペッグを引き締めることができます。

AMO Specs

  1. 担保解除 - アイドル状態の担保と、新しく作成されたFRAXをFRAX3CRVプールに配置します。

  2. 市場操作 - 取引手数料、CRV報酬を発生させ、定期的にプールを再調整します。FRAX3CRV LPトークンは、Yearn crvFRAXボールト、Stake DAO、Convex Financeに預け入れられ、追加の利回りが得られます。

  3. 再担保化 - 最初にプールから余剰FRAXを引き出し、次にUSDCを引き出してCRを増やします。

  4. FXS1559 - CRで発生した1日あたりの取引手数料とLP値。(現在、開発中) 。

CurveのStableswap不変量は、準備金が極端に不均衡でないときにステーブルコインスワップ間の価格変動を抑えることができ、そのような場合は線形スワップカーブに近づきます。

Nコインに一般化された線形スワップカーブ極端な不均衡の場合、不変量はUniswap等生産量曲線に近づきます。

このような二つの曲線の組み合わせにより、係数に従い、プール内の残高の比率に応じていずれかの表現が可能になります。無次元パラメータXD^{n-1}XDn−1を係数として用いると、二つの曲線の組み合わせをNコインに一般化できます。

Curve AMO

当プロトコルは、FRAXの価格がCRに下落した場合に出金できるUSDC残高を見つけ、AMOがアクセスできる基礎の担保量を計算します。FRAXは常にCRの価値で担保によって裏付けられているので、担保そのものの価値を下回ることはありません。例えば、FRAXは85%CRで$.85を下回りません。これはCurve AMOがアクセスできる担保量を計算する上で最も安全かつ保守的な方法となります。これによりCurve AMOはFRAXをミントし、FRAXがペッグを破壊した場合にアクセスできる担保量を正確に把握しながら、USDC担保に加えてFRAXをプール内に配置してペッグを引き締めることができます。

さらにAMOの全体的な戦略では、最小FRAX供給Yを最適化し、Yの全てをZ TVLとA増幅係数を備えたCurveプールに一度に販売しても、FRAXの価格にX%未満の影響を与えることができます。ここでXはCRのバンド感度です。これはCurve AMOはFRAX+USDCを自身のCurveプールに入れ、TVLを制御することができるということです。FRAX価格が1ドル未満で1セント以上下がると、CRが再担保されるため、FRAX価格が1%下がる前に、Curveプールに直接販売できるFRAXの価値があることを意味します。当プロトコルは、最低でもその量のアルゴリズミックFRAXを公開市場で流通させることができます。これは、その全部の量を一度にCurveプールのTVLに販売しても、CRを動かすのに十分な価格に影響を与えないためです。Curveのステーブルコインの最適化曲線を考慮すると、こうした金額は非常に大きく印象的です。例えば、330m TVL FRAX3Pool(バランスのとれた基礎となる3Poolを想定)は価格を1セント以上動かさずに、最低でも$392万の FRAXの売り注文をサポートできます。CRバンドが1%の場合、プロトコルは最低でも公開市場で少なくとも39.2mのアルゴリズミックFRAXを持つ必要があります。

上記の戦略は非常に強力な市場操作で、ペッグを破壊する危険なしに流通できるアルゴリズミックFRAXフロアを数学的に作成します。

さらにCurveは、流動性プロバイダーがプールを選択するための報酬としてCRVトークンを配分します(ゲージ報酬と呼ばれます)。FraxプロトコルはFRAX3CRVプール最大の流動性プロバイダーとなる可能性が高いため、FRAX3CRV LPトークンをすべてCurveゲージに配分し、大幅なリターンを得ることができます。Curve AMO内に保持されているCRVトークンは、FXS保有者によって制御される今後のCurve DAOガバナンスで投票するために使用が可能です。これは本質的に、プロトコルが独自のCurveプールに流動性を採用するほど、獲得したCRV報酬を介して所有・制御するCurveプロトコルの数が多くなることを意味します。Curve AMOの長期的な効果は、FraxがCurve自体の大きなガバナンス参加者になる可能性がある、ということです。

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