Frax Shares (FXS)

FXSは、Fraxエコシステム全体の価値発生およびガバナンストークンです。すべてのユーティリティはFXSに集中しています。

Frax Shareトークン(FXS)は、プロトコル内の安定していないユーティリティトークンです。それは変動しやすく、ガバナンスとシステムのユーティリティすべてに対する権利を保持することを意図しています。ビットコインと同じ価値観で管理者不要マネー設計するため、ガバナンスを最小限に抑えたアプローチを採用している点に注意することが重要です。私たちはMakerDAOといった、DAO的な積極的管理は控えています。コミュニティが積極的に管理できるパラメータが少ないほど、意見の相違が少なくなります。FXSを介したガバナンスのためのパラメータには、担保プールの追加/調整、様々な手数料の調整(ミンティングや償還など)、保証金率の更新が含まれます。担保の積極的な管理や、人的に変更可能なパラメータの追加といった他の行動は、自発的に新しい実装に完全移行の必要があるハードフォーク以外には可能ではありません。

FXSトークンは、価値のデルタ変化が常にFRAXトークン自体から離れて安定しているシステムの良い面と悪い面の可能性を秘めています。FXSの供給は、最初はジェネシスブロックで100万トークンに設定されているものの、FRAXがより高いアルゴリズム比率でミントされるため、流通量がデフレになる可能性が高くなります。このプロトコルの設計は、FRAX需要が増加する限り、FXSの供給が大幅にデフレになるようなものです。

FXSトークンの時価総額は、FRAXトークンの永続的なシニョリッジ、ミンティングや償還手数料からのキャッシュフロー、および未使用の担保の利用による将来の予想正味価値の創出として計算する必要があります。さらに、FXSの時価総額が増加するにつれて、FRAXを安定させるシステムの能力も増加します。よって、デザインの優先順位は、FRAXを安定した通貨として維持しながら、FXSトークンに最大の価値をもたらすことです。シニョリッジシェアのホワイトペーパーで、ロバート・サムは「シェアトークンは中央銀行のバランスシートの資産側のようなものであり、任意の時点でのシェア時価総額は、コイン供給をどれだけ減らすことができるかの上限を固定する。」と述べています。同様にFraxプロトコルは、Fraxがハイブリッド(フラクショナル)シニョリッジ・シェアモデルであり、同氏の提案からインスピレーションを得ています。

veFXSおよび長期ステーキング

2020年5月、FXS保有者はこのプロトコルによりFXSトークンをロックしてveFXSを生成し、特別ブースト、特別ガバナンス権、AMO利益を獲得できるようになりました。veFXS全ての機能方法に関する詳細は、veFXSスペックをご覧ください。

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